調査・データ帝国データバンクは5日、月例の全国景気動向調査の結果を発表した。運輸・倉庫業の景況感は24.2で前月から2.7ポイント上昇し、2か月ぶりにプラスとなったが、景況感が「悪い」とした企業は86.7%と、10業界で最も高い割合だった。
特に旅行業やバス・タクシーなどの旅客自動車運送業といった観光に関連する企業の景況感は厳しい状況が続いた。7月から政府の「GoToトラベル事業」が開始されたものの、東京を発着する旅行が除外されたことを受け、キャンセルの動きがみられたことが悪材料となった。
貨物自動車運送業からは、製造業・建設業向けの貨物の荷動きが依然として弱いとの声も上がった。