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JR貨物、3月までに現業以外の本社固定電話を廃止

2021年1月14日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、3月末までに本社のうち現業職以外の固定電話を廃止すると発表した。社員にスマートフォンを配布し、通信手段を移動端末に一本化する方針を掲げており、6支社と3支店の現業職以外でも2022年3月までに廃止する。

同社では、社内ITインフラシステムのサーバーや社員用パソコンに搭載されているOS(基本システム)のサポートが終了した20年1月を見据え、18年度から次世代ITインフラシステムの導入を進めてきたが、「社員意識や企業風土の変革、顧客サービスの向上に効果をあげてきた」とこれまでの取り組みを評価。特に新型コロナウイルスの感染が拡大する環境下で「有効に活用されている」として、今後はデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応など、新たな技術の活用を目指す。

具体的には、次世代ITインフラの導入を3段階に分けて進めており、18年度に本社、関東支社・東北支社の非現業部門社員を対象に、モバイル端末を配付してOA端末の更新を済ませ、スマートフォンを配付。昨年2月までに、そのほかの支社の非現業機関、現業機関の助役以上に対し、モバイル端末とスマートフォンを配付した。

これにより、東海支社などでは事務所を移転したり、執務室のレイアウト見直し時にフリーアドレス化を進めたりして、効率的な執務室スペースの利用、社員同士のコミュニケーションに役立っている。また、20年の早い段階から新型コロナウイルスの感染が拡大し、働き方の変革が求められる中でも、すでにモバイル端末とスマートフォンの配付が完了していたため、円滑に対応できたという。

今後は3段階の仕上げとして、業務創造推進プロジェクトで行う議論の結果を踏まえ、スマートフォンやモバイルPCの現業社員への配付といった活用の拡大を検討する。