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CECのバース管理とZMPの台車ロボットに連携機能

2021年1月14日 (木)

サービス・商品シーイーシー(CEC)は14日、ZMPと協業すると発表した。自社の物流管理ソリューション「LogiPull」(ロジプル)で主要機能の一つとしているバース管理システムと、ZMPの物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)シリーズを連携させる新サービスを開発する。また、ほかの機能でも「物流現場の人手不足解消」に向けた省人化・自動化サービスを共同開発する方針で、まずは台車型搬送ロボットとの連携から着手し、4月頃から提供を開始したい考え。

ZMPは台車型物流支援ロボットのキャリロ、無人フォークリフトのキャリロフォーク、無人けん引車のキャリロトラクターなどを展開し、倉庫・工場内搬送工程の無人化を支援しており、トラック待機時間や入出荷作業負荷の増大、荷待ちによる待機車両の解決をサポートするシーイーシーのバース管理システムを連携させることで、入荷から出荷までの省力化範囲を拡大できるようになる。

▲ZMPのロボットサービス群

シーイーシーは「従来、物流搬送システムとバース管理システムは別々に運用されていた。そのため、トラック到着後のバース到着位置や入出庫荷物の確認、物流ロボットへの指示を人手で対応する必要があった。そこで、ZMPとシーイーシーは、トラックの入出庫情報と搬送ロボットをシームレスに連携させ、人手を介さず入荷・入庫から出荷に至る物流現場の効率化を実現する」と協業の意義を強調。

共通のクラウドプラットフォーム「ROBO-HI(ロボハイ)ロジマネ」によって統合制御し、全体の運用を可視化、相互の協調動作を円滑にし、コストを抑えて導入できるよう配慮した。入荷時、入庫時、出庫時、出荷時の4つの段階ごとに連携機能を発揮する。

▲物流ロボットとバース管理システムの連携イメージ

具体的には、入荷時にトラックのバース到着を検知し、無人フォークリフトに対してバース位置、荷下ろし情報を送信。入庫時は無人フォークリフトが自動でトラックから商品を荷下ろしし、台車型搬送ロボットに積み替えた上で、台車型搬送ロボットが倉庫・工場内の格納エリアに荷物を自動で搬送する。出庫時は出荷予定時刻に合わせて出荷対象の荷物を台車型搬送ロボットがバースまで搬送、出荷時には無人フォークリフトが自動でトラックに荷物を積み込む。

今後はキャリロイノベーションセンター(東京都江東区)で実証テストを行うほか、顧客向けの連携サービスの見学会を開催することも検討しているという

■紹介ウェブURL
https://www.zmp.co.jp/carriro/innovation-center

▲キャリロイノベーションセンター