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エネオス、横浜・根岸製油所の生産縮小へ

2021年1月14日 (木)

荷主ENEOS(エネオス)ホールディングスは14日、根岸製油所(横浜市磯子区)の原油処理装置の一部と潤滑油製造装置を2022年10月をメドに廃止し、石油製品の生産・供給体制の再構築を行う、と発表した。

2系列ある常圧蒸留装置のうちの1つで、1日あたり12万バレルの原油処理能力を持つ「第1トッパー」と二次装置のほか、年間27万キロリットルのベースオイル生産能力を持つ潤滑油製造装置を廃止する。

これにより、根岸製油所の原油処理能力は1日あたり15万パレル、グループ全体では1日あたり175万パレルとなる見込み。

生産・供給体制の再構築を行う理由について同社は、「国内石油製品の構造的な需要減退やアジアを中心とした国際競争の激化に加え、新型コロナウイルスによる急激な需要減少など」で、石油精製販売事業を取り巻く環境が厳しさを増していると説明。「根岸製油所の一部装置を廃止することで、さらなる競争力の強化を図る必要がある」と判断したという。