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JR西日本が荷物輸送強化、JR他社や物流企業と連携

2021年1月19日 (火)

M&AJR西日本は、JR他社や物流企業との連携を拡大し、荷物輸送への取り組みを本格化する。長谷川一明社長が会見で明らかにしたもので、大量物資輸送などの本格的な貨物輸送ではなく、新たな市場として「鉄道荷物輸送」の創出を目指す。

定時性の高い鉄道輸送の強みを生かして当日中に荷物を受け取りたいニーズに対応するほか、新たな地産品の発掘・発信、地産品の販売を通じた旅行喚起など、旅客輸送との相乗効果も狙う。

具体的には、JR東日本と連携して北陸新幹線で事業者をまたぎ、北陸の特産品を首都圏に輸送する事業を拡大。これまではキャンペーンと連動した実施にとどまっていたが、新幹線の速達性・定時性を生かして継続的な提供を検討する。JR東日本との間で持続可能なスキーム構築、荷主開拓などについて協議を進める。

西日本エリアではJR九州と連携し、山陽・九州新幹線を直通して九州の特産品などを関西へ輸送するトライアルを行う。新大阪駅で新幹線から荷物を下ろした後、在来線に積み替えて大阪や京都などに輸送するなど、新幹線と在来線を組み合わせた荷物輸送もテストする。山陽・九州新幹線相互直通10周年に合わせ、2月から実証実験に着手したい考え。

このほか、地元生産者やトラック運送事業者と連携し、伯備線の普通列車を活用して岡山駅まで地域の農産品を輸送する取り組みも、1月下旬から準備が整い次第開始する。実証実験後は、駅で農産品販売ニーズを調査するとともに、地元事業者などと連携した農産品輸送を検討する。

(出所:JR西日本)