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ZMP、キャリロADプラスにライントレースモデル

2021年1月28日 (木)

サービス・商品ZMP(東京都文京区)は27日、物流支援ロボット「キャリロADプラス(自律移動モデル重量版)」ライントレース機能搭載モデルの出荷を、3月から出荷開始すると発表した。

これまでのキャリロADプラスはビジュアルトラッキングと呼ばれる方法で、ランドマークというシールを床面に貼り付け、印刷されている二次元コード上の走行指示を認識することで自律走行を実現していた。

この方法は設置、貼り替え作業が簡単で、レイアウト変更や複雑な動作、高度な運用にも対応できるというメリットがある一方、単純な直進や停止時の精度では一般的な磁気テープ式のAGVのほうが優れているという面があり、導入検討企業からも「活用の幅を広げるため、より狭い通路での走行や、高精度での位置決めをしたい」という要望が寄せられていたことから、通常のランドマークと併用して使用できるライントレース機能を搭載した。

ライントレース機能は、ランドマーク上の二次元コードを長いテープにプリントし、そのテープを床に設置することで、走行の直進性、精度の向上を図るもので、(1)通路幅が1メートル程度の極端に狭い通路を走行させたい(2)自動移載などが必要な際に、高い停止精度が求められる(3)けん引の自動脱着などでバックをさせる際に、高い直進性が求められる——といったシーンで利用できる。

通常はランドマーク上で走行し、局所的にライントレース上で走行可能機能と組み合わせることで、ハイブリッドな自律走行が可能になる。

この機能は3月からキャリロADプラスの標準機能として出荷。ラインテープは別売りで、本体部分は従来価格から据え置く。製品価格はキャリロADプラス台車タイプが5年リースで月額7万3000円、パレット積載タイプは8万3000円。台車タイプの本体重量は56キロ(ウェイトを除く)、パレット積載タイプは60キロとなっている。