財務・人事トランコムが1日に発表した4-12月期(2021年3月期)の連結決算は、売上高が8.5%減の1133億4800万円、営業利益が3.2%増の62億9000万円、四半期最終利益が10.5%増の44億2100万円となった。主力の物流情報サービス事業における貨物情報数の改善などにより、4-9月期はマイナスだった営業利益がプラスに転じ、売上高と純利益も改善した。
物流情報サービス事業は売上高が15.1%減、営業利益が10.7%減。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国内貨物の需要減によりこれまで4割減となっていた貨物情報数は22.6%減にまで回復し、空車情報数は12.3%増、成約件数は8.2%減となった。人員配置の適正化や業務効率の向上などに取り組んだ結果、第3四半期については減収ながら微増益だったという。
消費財向け3PLを中心とするロジスティクスマネジメント事業は売上高が0.5%増、営業利益が21%増。一部拠点の業務が縮小した一方、新規稼働拠点の寄与、個人宅配部門の物量増などにより増収増益となった。
なお、通期業績予想については変更せず、売上高8.8%減の1490億円、営業利益1%増の76億4000万円としている。最終利益は7.3%増の52億7000万円を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 113,348 [-8.5%] | 72,645 [-9.4%] | 35,932 [-8.4%] | 163,463 [8.2%] |
営業利益 | 6,290 [3.2%] | 3,592 [-2.2%] | 1,572 [-6.3%] | 7,566 [12.4%] |
最終利益 | 4,421 [10.6%] | 2,562 [8.5%] | 904 [-13.2%] | 4,909 [13.4%] |
売上高営業利益率 | 5.5% | 4.9% | 4.4% | 4.6% |