財務・人事三井倉庫ホールディングスが2日に発表した2020年4-12月期(2021年3月期第3四半期)連結決算は、巣ごもり消費による家電メーカー物流の増加、生産活動再開に伴う原材料調達物流と自動車関連航空輸送の増加を受け、売上高1869億円(前年同期比1%増)、営業利益135億円(30%増)の増収増益となった。
主力の物流事業は、各種取扱量の増加に加え、航空貨物輸送の運賃高騰や販管費の減少、「ソリューション型物流業務」の新規取り扱い、新規医薬品物流の通年寄与などにより、部門売上が前年同期比1.2%増の1802億円、部門利益が36%増の114億円。
不動産事業は賃料収入の減少により部門売上が2.5%減の71.6億円、部門利益が0.8%減の43.3億円だった。
通期の見通しについては、第3四半期までの好調要因に加え、海上コンテナ不足に伴う海上輸送から航空輸送への切り替えなどが見込まれるとして、11月4日発表の業績予想に売上高100億円、営業利益20億円を上乗せした。通期で売上高2440億円(1.2%増)、営業利益160億円(35.5%増)の大幅増益を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 186,877 [1%] | 118,949 [-3.8%] | 56,517 [-7.3%] | 241,080 [-0.3%] |
営業利益 | 13,494 [30%] | 8,072 [14.3%] | 3,207 [-4.6%] | 11,808 [-1.5%] |
最終利益 | 7,925 [46.6%] | 5,040 [44%] | 2,035 [11.2%] | 6,395 [23.2%] |
売上高営業利益率 | 7.2% | 6.8% | 5.7% | 4.9% |