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物流連ダイバーシティWT、センコーが取組報告

2021年2月3日 (水)

ロジスティクス日本物流団体連合会は1月27日、ダイバーシティ推進ワーキングチームの第3回会合をオンラインで開催した。同ワーキングチームは経営効率化委員会の下部組織として昨夏に新設したもので、物流関連の事業者や業界団体からのメンバーが「外国人材の活用」をテーマに意見を交換しており、今回は15人が参加した。

この日はセンコーグループが、技能実習制度を利用して2017年8月から進めている外国人材の受け入れについてプレゼンテーションを実施。主に1年以内に実習を終える技能実習1号の物流軽作業、3年以内に実習を終える技能実習2号の工業包装と自動車整備に取り組んでいることを報告した。新型コロナウイルスの感染拡大により、予定通りに帰国できていない実習生の半数については、在留資格を「特定活動」に切り替えて継続雇用していることについても説明した。

費用面の取り組みについては、給与水準を日本人と同水準にするなど、モチベーションの向上に配慮することの必要性を指摘。実習における課題に関しては、現行の工業包装の規定では必須作業の範囲に制約があることなどから、実態に即して職種や作業が追加されるべきとの意見を示した。これに対して参加者からは「追加」だけでなく、同時に「規定の見直し」についても検討を進めるべきとの意見が寄せられた。

センコーグループはそのほか、自動車整備については専門性の高さから経験者の確保が重要となること、物流軽作業については日本語研修期間を除くと実質の実習期間は11か月間となるためコスト負担が増すことなども課題として指摘した。同ワーキングチームは5月の次回会合でも引き続き外国人材の活用に関して議論し、これまでに交換した意見は国土交通省などに報告するとしている。