財務・人事川崎汽船が3日に発表した2020年4-12月期(2021年3月期第3四半期)連結決算は、売上高が前年同期比17.4%減の4687億2100万円、本業の儲けを示す営業損益が31億9300万円の損失(前年同期216億2700万円の利益)となったものの、持分法適用会社のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)のコンテナ船事業が想定を上回る好業績となったことから、経常損益は429億900万円の利益(74.9%増)、四半期純利益は632億4800万円(2.5倍増)となった。
部門別では、ブラジルの悪天候の影響を受けたドライバルク部門が、上半期の市況低迷もあって部門損失76億4600万円を計上したものの、製品物流部門は港湾事業やコンテナ船事業の増益が寄与し、前年同期実績を大きく上回る部門利益519億円を計上した。
通期は、売上高6120億円(16.8%減)、営業損益210億円の損失(前期68.4億円の利益)、経常利益500億円(6.7倍増)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 468,721 [-17.4%] | 300,101 [-19.4%] | 152,185 [-17%] | 735,284 [-12.1%] |
営業利益 | -3,193 [ - ] | -10,202 [ - ] | -6,581 [ - ] | 6,840 [ - ] |
最終利益 | 63,248 [150.8%] | 9,629 [-41%] | -955 [ - ] | 5,269 [ - ] |
売上高営業利益率 | -0.7% | -3.4% | -4.3% | 0.9% |