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日本郵船、川崎重工業とVLGC2隻の建造契約

2021年2月9日 (火)

LPG燃料VLGCのイメージ(出所:日本郵船)

ロジスティクス日本郵船は8日、LPG(液化石油ガス)を燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載した、VLGC(大型LPG運搬船)2隻を川崎重工業に発注したと発表した。温室効果ガスの排出低減に向けたもので、2022年に完成する。

発注した2隻はLPGを使用する場合、従来の燃料油に比べて排気ガス中の硫黄酸化物を85%以上、二酸化炭素を15%以上削減。国際海事機関(IMO)が定める硫黄酸化物排出規制に加えて、2022年時点の二酸化炭素排出量規制にも適合する。同社グループは3日に「NYKグループ ESGストーリー」を発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた活動推進を宣言したところ。

なお、同船はデッキ上に燃料タンクを装備することにより、貨物とは別に燃料用のLPGを積載することができ、船の大きさを維持しながらLPG燃料による航続距離の伸長を実現することが可能となる。

■各船の概要
全長:約230.00メートル
型幅:37.20メートル
深さ(型):21.90メートル
夏期満載喫水(型):11.60メートル
積載容量:約86,500立方メートル(うちデッキタンク容量 2,500立方メートル)