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優先接種、パブコメ要望470件も物流は対象外

2021年2月10日 (水)

話題政府が9日に開催した「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の資料によると、このほど厚生労働省がワクチンの優先接種順位などに関して実施したパブリックコメントで、交通・物流インフラなどのエッセンシャル・ワーカーや医療従事者の家族などを接種順位の上位に位置付けることを求める意見が470件近く寄せられていることが分かった。寄せられた意見の総数は3495件で13.4%にあたる。

パブリックコメントは昨年12月24日から今年1月12日にかけて実施したもので、業種などの内訳については把握していないという。これらの意見に対して同省は、過去の分科会での議論などに基づき、死亡者や重症者を極力減らし、接種体制を円滑化や簡素化の観点から「業務や業種による順位付けはしない」と回答している。

政府は接種順位の上位として、引き続き医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する者、高齢者施設などの従事者を位置付けることを説明した上で、「接種順位の上位に位置付けられていない方についても、ワクチンが確保され次第、迅速に接種を進める」と強調。医療従事者の家族については、感染防止ではなく発症や重症化の防止を期待する観点から、エッセンシャル・ワーカーと同様に接種順位の上位としないこととした。

なお、同省によれば今回のパブコメでは、ワクチンの副反応に対する懸念などから「ワクチン接種は個人の判断に委ねることを明確にすべき」「努力義務ではなく任意接種にすべき」といった接種の判断に関する意見が最も多く、2700件に上ったという。