財務・人事東京汽船が10日に発表した今3月期第3四半期(2020年4-12月期)連結決算は、曳船事業で11月に底打ち感がみられたものの、10月までの不振と上半期に低迷した旅客船事業の落ち込みをカバーしきれず、4億4700万円の営業損失(前年同期は2億6700万円の利益)を計上した。売上高は19.8%減の72億8800万円、四半期最終損失は1億3100万円(前年同期は2億4200万円の利益)となった。
曳船事業は横浜川崎地区のコンテナ船、自動車専用船で底打ち感がみられる一方、大型タンカーや客船を中心にほぼすべての船種の入出港船舶数が減少した影響で減収。
東京地区は10月以降、次第に陰りが見え始めており、横須賀地区はコンテナ船、危険物積載船や鉱石船の入出港数が減少、エスコート作業や東京湾口水先艇の乗下船作業が減少し、大幅な減収となった。千葉地区はプロダクトタンカーが増加、大型タンカー・LNG船などの危険物積載船は減少した。通期は従来予想を維持する。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 7,288 [-19.8%] | 4,664 [-22.7%] | 2,131 [-27%] | 11,825 [-7%] |
営業利益 | -447 [ - ] | -372 [ - ] | -277 [ - ] | 170 [-80.7%] |
最終利益 | -131 [ - ] | -143 [ - ] | -232 [ - ] | 300 [-70.2%] |
売上高営業利益率 | -6.1% | -8.0% | -13.0% | 1.4% |