財務・人事兵機海運が12日に発表した今3月期第3四半期(2020年4-12月期)連結決算は、売上高が96億5700万円と前年同期比9.4%減少し、本業のもうけを示す営業利益は1億5500万円(47.4%減)となった。四半期最終利益は特別利益に固定資産売却益2億6900万円を計上したことで3億1700万円(33.8%増)を確保した。
海運事業部門のうち、内航事業は主力貨物の鋼材需要が回復傾向にあるものの、依然として「厳しい状況」と、している。外航事業はロシア向け輸出貨物の輸送が、新型コロナウイルスの影響で現地需要が減少、船積みロットが縮小し、運航効率が悪化した。
港運・倉庫事業部門は輸出入貨物が低調に推移した影響を受けたが、20年1月に営業を開始した兵庫ふ頭物流センターの危険物倉庫が新たな収益基盤として稼働している。通期は従来予想を維持する。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 9,657 [-9.4%] | 6,414 [-10.1%] | 3,220 [-13.4%] | 13,982 [-2.8%] |
営業利益 | 155 [-47.3%] | 80 [-64.6%] | 15 [-89.7%] | 272 [-39%] |
最終利益 | 317 [33.8%] | 258 [41.8%] | 21 [-83.2%] | 161 [-55.4%] |
売上高営業利益率 | 1.6% | 1.2% | 0.5% | 1.9% |