財務・人事兵機海運が13日に発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、すべての部門で減収減益となった。全社売上高は32億2000万円(前年同期比13.4%減)、営業利益1500万円(89.5%減)、四半期最終利益は2100万円(前年同期比82.7%減)で着地した。
鉄鋼メーカーの減産で内航事業の主要貨物である鋼材の輸送量が大幅に減少したのに対し、用船料の改定や運航形態の見直し、管理経費の削減を進めたが「利益の減少に歯止めがかからず」部門利益は97.9%減の100万円にとどまった。このほかの事業でも、外航が100万円の損失、港運事業が1000万円の利益、倉庫事業が500万円の利益と採算が悪化した。
通期は売上高130億円(前期比7%減)、営業利益8000万円(70.6%減)、最終利益7000万円(56.8%減)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/1Q | 20/3/通期 | 20/3/3Q | 20/3/中間 | |
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売上高 | 3,220 [-13.4%] | 13,982 [-2.8%] | 10,659 [-2.6%] | 7,138 [-0.6%] |
営業利益 | 15 [-89.7%] | 272 [-39%] | 294 [-28.3%] | 226 [-11%] |
最終利益 | 21 [-83.2%] | 161 [-55.4%] | 237 [-23.5%] | 182 [-6.7%] |
売上高営業利益率 | 0.5% | 1.9% | 2.8% | 3.2% |