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日本郵船、ベルギーの完成車ターミナルで風力発電

2021年2月17日 (水)

環境・CSR日本郵船は15日、ベルギー子会社のインターナショナル・カー・オペレーターズ(ICO)が5日に、運営するゼーブリュージュ港の完成車ターミナルで風力発電タービン11基の使用を開始したと伝えた。同社によれば、同国のフランダース地方では最大の陸上風力発電プロジェクトという。

ICO社はゼーブルージュ港湾局の関連会社などとともに、ターミナルでの風力発電を担う合弁会社としてICOウインドパーク(ICO Windpark NV)を設立済み。ICOとICOウインドパークの会長を務めるスヴェイン・スタイムラーは「世界最大の完成車ターミナルとなるだけでなく、太陽光発電パネルの設置、港湾用LED照明の導入、洗車用水の100%再利用、EVシャトルカー、船舶向け陸上給電設備などの導入を通じて、世界で最も環境に配慮したグリーンターミナルになりたいと考えている」とコメントしている。

風力発電タービンの発電容量は合計44メガワットで、ターミナル内での年間消費電力の100パーセントを賄い、一部の余剰電力については外部への販売を予定する。今後は、日本郵船が各地で運営する完成車ターミナルへの展開も視野に入れる。

日本郵船グループは3日に発表した「NYKグループ ESGストーリー」において、「グリーンターミナル運営」などの活動を通じ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成をめざすとしている。