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2月景況感製造中心に持ち直し、運輸倉庫1.7P改善

2021年3月4日 (木)

国内帝国データバンクが3日に公表した景気動向調査結果によると、2月は業種間で温度差があるものの、半導体関連や電子部品などの製造業を中心に全10業種で持ち直しの動きがみられ、景況感を表す景気DIが前月比1.9ポイント改善の35.8となった。

「運輸・倉庫」は、「製造」の前月比2.2ポイント改善に連動する形で1.7ポイントの改善。これまで2020年12月、21年1月と2か月連続で悪化していたが、3か月ぶりに改善した。

事業者からは、現在の状況ついて「個人宅配が大幅に増加していることから、売り上げは上半期と比較すると上向きになっている」(一般貨物自動車運送)といった回答が寄せられた一方、世界的な海上コンテナ不足によるマイナス影響が大きいといった意見も聞かれた。

先行きについては、「ワクチンの接種が始まり、株価上昇も相まって物流も活発になると期待できる」(一般貨物自動車運送)、「一年後も厳しいと思っている。既存のサービスに加えて新たなサービスを提供し市場の変化への対応を検討している」(港湾運送)などの意見が寄せられた。

この景気動向調査は、2月12日から28日にかけて行われたもので、1万1073社が回答した。