SGシステム、給与支払報告書向けにAI-OCR提供

サービス・商品SGホールディングスは9日、傘下のSGシステム（京都市南区）が、自治体や企業が扱う給与支払報告書向けのAI-OCR（人工知能を活用した光学文字認識）サービスの提供を開始したと発表した。税制改正により、1月から給与支払報告書のeLTAX（地方税ポータルシステム）などによる提出が義務化されていることを受けたもの。1月から提供している「Biz-AI×OCR」のサービスメニューの1つとして提供する。

SGホールディングスによれば、給与支払報告書のOCRによる電子化は、これまではレイアウトの多様さなどから難しいとされてきた。しかしSGシステムがフューチャーアーキテクト（東京都品川区）と共同開発したAI-OCRサービスは、AIが自動で読取項目を認識してOCR処理を実施するため事前のレイアウト定義などが不要で、手書きの文字と活字が混在する場合でも、複数のAI-OCRエンジンの組み合わせにより高い読取精度を維持するという。本格的な導入の前に、業務への適合性を検証したい利用者には「スタートプラン」を用意する。