ロジスティクスDPワールド(UAE)は25日、ペルー・カヤオ港の南ターミナルで、停泊中の船舶に陸上から電力を供給する陸電設備「Onshore Power Supply」を稼働したと発表した。ラテンアメリカの港湾ターミナルでは初の導入としており、船舶は停泊中に補助エンジンを停止し、100%再生可能エネルギー由来の電力を利用できる。
設備は、同社がペルーで進める10億ドル規模の投資の一環として整備したもので、4億ドルを投じた「Bicentennial Pier」拡張事業に組み込まれた。DPワールドが陸電設備を導入するターミナルとしては、カナダのプリンスルパート、バンクーバーに続く3拠点目となる。
供給能力は最大7.5MVAで、カヤオ港に寄港する最大級のコンテナ船にも対応する。年間6300トン超のCO2換算排出量を削減できる見込みで、1寄港当たりでは平均30トンの削減を想定する。接続中は補助エンジン由来の燃料消費に加え、窒素酸化物、硫黄酸化物、粒子状物質の排出を90%超削減できるとしている。
第3埠頭に寄港する船舶の8割はすでに陸電設備に対応しており、ペルー-アジア航路の週7便のうち、当初は4便が接続する見通し。最初に利用したのは、2025年建造の1万3100TEU型コンテナ船「CMA CGM PLATINUM」だった。
同社はカヤオ港で、再生可能エネルギー導入やターミナル電動化にも1億500万ドルを投じている。電動構内搬送車36台や港湾専用EV充電設備を導入し、ヤードクレーンの大半も電動化した。これらを通じ、2030年までに同港のScope1、2排出量を90%削減する計画だ。
カヤオ港は25年、南米西岸のターミナルとして初めて年間200万TEU超を取り扱った。DPワールドは、荷役設備だけでなく寄港船の停泊中排出にも削減対象を広げ、港湾脱炭素と輸送拠点としての競争力強化を並行して進める。
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