国際商船三井は16日、セネガル・ダカールのLNG(液化天然ガス)発電船プロジェクトに投入される浮体式FSRU(LNG貯蔵再ガス化設備)の改造工事が終了し、「KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA」(カルエムオーエル・エルエヌジーティー・パワーシップ・アフリカ)と命名されたことを発表した。
本船はシンガポール沖で性能試験を行った後、商船三井とカルパワーシップ社(トルコ)が展開する「KARMOR」(カルエムオーエル)事業ブランドの1隻目のFSRUとしてダカールのLNG発電船プロジェクトに投入され、6月にガス供給を開始する。
両社が手がけるLNG発電船プロジェクトは、LNG船で運ばれてくるLNGをFSRUで再気化して発電船に送り、発電船が受け取ったガスを燃料に発電する仕組み。発電船の燃料を重油からLNGに転換することができ、陸上にLNGやLNG受入基地がない国でも環境負荷の低い電力を供給することが可能となる。