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JALとヤマト、印駐在員に青森米「青天の霹靂」輸送

2021年3月19日 (金)

フード日本航空(JAL)とヤマトグローバルロジスティクスジャパンは19日、インドに赴任中の駐在員とその家族に青森県の特A精米「青天の霹靂(へきれき)」を届けるサービスで連携し、3月25日から提供を開始すると発表した。JALの旅客機を活用した貨物専用便とヤマトグループの物流ネットワークを利用し、インドまで通関・輸送を行う。

25日13時に青森県三八地域県民局地域整備部八戸港管理所くん蒸倉庫で、輸出開始に伴う出荷式を開催。出荷式後、くん蒸処理を施された青天の霹靂をヤマト運輸のトラックに搭載し、インドに向けて運送する。

インドでは多くの企業が活動を再開し、一時的に日本に帰国していた駐在員も再度赴任し始めているが、新型コロナウイルスの影響で日本から生活物資を取り寄せるのは難しい状況だ。

こうした背景から、両社は2020年9月に在インド駐在員と家族向けに食材、衣料品の輸送サービスを提供しているが、「取り寄せたい」という要望の多い日本産の精米は、通関規制などで販売できなかった。

そこで、青森県が提供する総合輸出プラットホーム「A!Premium」(Aプレミアム)を活用し、精米の輸送に必要な手続きを一元的に行うことで、安定的に日本産の精米を取り寄せられる販売・輸送サービスを実現した。

これにより、サービスを契約した日系企業と、日本に拠点を持つ外資系企業のインド駐在員はこのサービスを利用し、青天の霹靂を取り寄せることができるようになる。JAL、ヤマトグループ、Aプレミアムの三者が連携し、精米調達・くん蒸処理・植物検疫・通関・輸送を一元的に実施。購入方法は契約した企業から駐在員に告知される。

販売価格は一袋(5キロ)4060円(税別)で、作業費、包装費、燻蒸費などが含まれる。くん蒸処理は、農林水産省の「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト推進支援」の制度を利用する。