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コンテナ船各社、スエズ再開後も影響続く

2021年3月31日 (水)

事件・事故3月23日にスエズ運河内で巨大コンテナ船「エバーギブン」が座礁し、29日まで他船の往来を妨げていた件について、コンテナ船大手各社は30日時点の状況を報告した。このうち最大手のマースクは、運河の開通後も数週間にわたり貨物船やコンテナの不足が予想されることから、一部の短期契約の予約を停止することを発表。アジア発の全世界への輸出などが対象となる。

同社はこれらの対応については「一時的なもの」と強調。まずは既存の積載貨物や空きコンテナなどの迅速かつ適切な移動に努め、空き状況次第では予約を受け付ける考えも示している。

MSCは「今回の事件により、第2四半期(4-6月)も海運・港湾ネットワークに圧力がかかる」との見解を発表。30日の発表の時点では、同社の運航船のうち、数隻が運河を出発できた一方、10隻以上が引き続き通過待ちの状態にあることを伝えた。

CMA CGMは30日の時点で、パートナー企業による運航船も合わせて30隻近くが、引き続き通行を待っていることを伝えた。そのほかに2隻が、すでに喜望峰回りの迂回ルートに変更したという。

オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)は30日の時点で、運航中の30隻のうち4隻がスエズ運河を通過したことを報告。そのほかは迂回ルートに変更したのが6隻、スエズ運河に停留中が9隻、地中海側のポート・サイドに停留中が11隻だった。