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プロロジス、16万m2マルチ型に着工

宅地開発事業から転換、八千代市で物流施設2棟計画

2021年4月9日 (金)

拠点・施設プロロジスは9日、千葉県八千代市でマルチテナント型賃貸物流施設「プロロジスパーク八千代1」の起工式を行った。2棟の物流施設を開発する計画の1棟目で、延床面積は16万1000平方メートル。八千代市に立地する物流施設では初めてダブルランプウェイを備えた大型賃貸用物流施設となる。

すでに食品卸、3PL、アパレル、EC事業者など複数企業と商談に入っており、こうした需要の大きさを踏まえ、延床面積9万3000平方メートルのマルチテナント型物流施設として隣接地に計画中の「プロロジスパーク八千代2」も早期着工を目指す。

▲完成イメージ図(出所:プロロジス)

開発地周辺は、大成建設による宅地開発事業「八千代もえぎ野」のエリア内に造成された「もえぎ野複合業務地区」となっており、地元自治会の協力によって住宅用途から商業・産業用途へ変更された経緯がある。実現するまでには、大成建設とプロロジスが連携して八千代市と協議を重ね、提案制度に基づく地区計画を策定。この地区計画によって計画が実現したという。

八千代1の開発予定地は国道16号から2キロと近く、東京都市圏の消費地、関東広域への配送に適している。車で20分圏内には20万人が居住し、京成本線勝田台駅、東葉高速鉄道東葉勝田台駅からバスで15分と通勤しやすいことから、雇用の確保にも有利。隣接地ではバス操車場が整備されることになっており、完成すればさらに通勤の利便性が高まる。地盤も良好で、ハザードマップでは地震時の液状化や大雨による浸水が想定されないエリアに位置している。

1棟目の八千代1は、6万9300平方メートルの敷地に5階建てのマルチテナント型物流施設として開発し、2棟全体の開発用地は11万6800平方メートルとなる。上り下り専用のランプウェイによって一方通行のトラック動線を確保し、各階に設けられるトラックバースの間口は11メートルスパンを採用。4トントラックであれば、1スパンに3台が着車できるほか、45フィート海コントレーラーが接続可能な仕様とする。ワンフロアの賃貸面積は基準階で2万6000平方メートル、1階は2万8000平方メートルを確保する。1階倉庫には両面バースを採用する。

■「プロロジスパーク八千代1」の計画概要
名称:プロロジスパーク八千代1
所在地:千葉県八千代市保品
敷地面積:6万9302.34平方メートル(2万963.96坪)
延床面積:16万1338.63平方メートル(4万8804.94坪)
構造:地上5階建て、柱RC+梁S造
着工:2021年4月
完成:2022年9月