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江戸川区に12万m2のマルチテナント型物流施設群

2021年4月30日 (金)

▲旧江戸川沿いの土地が開発予定地

拠点・施設東京都江戸川区で、23区内最大級のマルチテナント型物流施設の開発計画が進められていることが分かった。プロジェクトを手がけるのは、総合不動産業のアライプロバンス(東京都墨田区)。前身の新井鉄工所が使用していた5.7万平方メートルの工場跡地に、2022年春から南北2棟、総延床面積12万平方メートルの物流施設群を建設する。

南側の一期棟は22年春ごろに着工し、23年後半から24年初頭に完成。北側の二期棟は25年ごろに完成する見通し。プロジェクト全体の建築費は150億円を見込む。

開発地は、首都高速道路湾岸線葛西入り口から北東2キロに位置する旧江戸川沿いの土地で、幹線道路の環状七号線も近い。隣接地には商業施設の「アリオ葛西」と「島忠ホームズ」が並び、近隣には住宅地が広がる。国内最大の消費地である東京23区内という物流面の優位性に加え、雇用確保の面でも優れた立地といえる。

▲開発予定地(手前)から都心方面の様子(出所:アライプロバンス)

アライプロバンスは、テナント企業の冷凍冷蔵設備や自動化設備ニーズに対応するため、特別高圧電力を申請しているほか、施設で働く従業員向けに旧江戸川を望むカフェテリアやテラス、フィットネスジム、コンビニエンスストアなどの付帯設備を充実させる考え。

なお、開発予定地は旧工場事務所を除いて更地になっており、同社は二期棟の建設が始まるまでの間、23区内で不足している大型車両置き場や資材置き場などの用途向けに土地を貸し出す。旧事務所も倉庫などの用途に使用できるという。

■開発の概要
敷地面積:5万7000平方メートル
用途地域:工業地域
総延床面積:12万平方メートル
一期棟:2022年春着工、23年後半~24年初頭に完成
二期棟:2024年着工、25年完成