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大和ハウス、富士に日本最大級のサーモン養殖場

2021年4月26日 (月)

フード大和ハウス工業は26日、静岡県小山町で同社が開発する工業団地「Dプロジェクトインダストリー富士小山I」で、ノルウェーのプロキシマーシーフード社のためのアトランティックサーモン養殖施設の建設を開始した。延床面積は2万8000平方メートルで、日本最大級のサーモン養殖施設となる見込み。2023年6月に完成し、23年度内に稼働を開始する。

日本では一般的にアトランティックサーモンは輸入に頼っているが、大規模施設で安定した品質のアトランティックサーモンの供給を目指す。鉄骨造の一部2階建てで、断熱性能などを高めて育成に適した環境を維持する。

同施設は閉鎖循環型の養殖施設で、沿岸部で海水をかけ流しにする施設よりもコストは高くなるものの、場所を選ばずに建設できる利点がある。また、屋外から魚を隔離するため外部環境の影響を受けにくく、水温や水質も管理しやすいという。

同工業団地は東名高速道路の足柄スマートインターチェンジから10キロメートルで、23年度に開通予定の新東名高速道路の小山スマートインターチェンジ(仮称)からは3キロ。関東圏や中部圏に出荷しやすい位置にある。