日立物流の通期は減収増益、国際部門が営利6割増

財務・人事日立物流が28日に発表した2021年3月期の通期連結決算は、売上収益が6524億円（前年同期比3％減）、調整後営業利益が367億円（9.6％増）、EBITが444億円（12.2％増）、当期利益が240億円（6.5％増）となった。

国内物流部門はパレネットと日立物流東日本流通サービスの連結化や、新規立ち上げ案件が寄与したものの、新型コロナウイルスの影響による物量減少が続き、売上収益・調整後営業利益ともに3％減となった。

一方、国際物流部門は各地域の状況が回復途上であること、為替の影響などから売上収益こそ2％減となったものの、国内発着と中国フォワーディング事業の収益性向上、各地域の生産性改善とコスト抑制などが奏功。調整後営業利益は59％の大幅増となり、業績に大きく寄与した。

今期の予想は売上収益6900億円（5.8％増）、調整後営業利益375億円（2.1％増）、EBIT372億円（16.3％減）、最終利益215億円（10.2％減）。物流需要回復によるコスト増や、コロナ禍の再拡大、米中貿易摩擦などを予想し、最終利益は1割減を見込む。