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川崎汽船、ONE好調で最終利益1000億円超

2021年5月10日 (月)

財務・人事川崎汽船が10日に発表した2021年3月期の通期連結決算は、売上高が6254億8600万円(前期比14.9%減)、営業損益が212億8600万円の損失(前期68億4000万円の利益)、経常損益が894億9800万円の利益(12.1倍)、最終損益が1086億9500万円の利益(20.6倍)となった。

本業の儲けを示す営業損益は赤字を計上した一方、持分法適用会社のオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)のコンテナ船事業が想定を上回る好業績で、持分法による投資利益を計上したことから、経常利益と最終利益は大幅な黒字となった。

部門別では、ドライバルクは売上高2割減により営業損失91億円を計上。エネルギー資源も減収減益となったが、ONEを含む製品物流は売上高が1割減となった一方、営業利益1045億円を計上した。昨年度は29億円の赤字だった。

今期は、売上高5700億円(8.9%減)、営業損益0円、経常利益450億円(49.7%減)、最終利益350億円(67.8%減)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/通期 [前年同期比]21/3/3Q [前年同期比]21/3/中間 [前年同期比]21/3/1Q [前年同期比]
売上高625,486 [-14.9%]468,721 [-17.4%]300,101 [-19.4%]152,185 [-17%]
営業利益-21,286 [ - ]-3,193 [ - ]-10,202 [ - ]-6,581 [ - ]
最終利益108,695 [1962.9%]63,248 [150.8%]9,629 [-41%]-955 [ - ]
売上高営業利益率-3.4%-0.7%-3.4%-4.3%