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バース管理のLogiPull、AGV連携で入出庫自動化

2021年5月14日 (金)

サービス・商品シーイーシー(CEC、東京都渋谷区)は14日、トラック積卸し効率化のためのICTソリューション「LogiPull」(ロジプル)に、ZMPの無人搬送機(AGV)シリーズ「キャリロ」との連携機能を追加した。物流拠点の出入り車両や構内の動きを制御する「バース管理システム」と無人搬送機を連携し、庫内搬送の自動化と省人化を実現する。

具体的には、入荷トラックが物流施設に到着後、入場ゲートに設置したカメラで車両のナンバープレートを検知し、ロジプル上でバース予約情報の照合・来場目的を割り出す。トラック車両に対して電光掲示板などで指定のバースへ誘導するのと同時に、庫内で稼働するAGVに対してもバースへの移動を自動指示。トラックからAGVに荷物を積み替えると、AGVが自動走行して指定の検品場所や入荷仮置き場まで搬送する。

▲AGV連携機能の活用イメージ

これにより、重量物の積卸しや庫内搬送などにおける作業負荷と事故リスクを軽減。積卸しから入庫保管場所への距離が30メートルの場合、従来の人手による搬送ではかご車1台あたり往復で60メートルの歩行が必要。トラック1台あたり、10台のかご車が搭載されている場合は合計600メートルの歩行が必要となるため、大幅な効率化が可能となる。また、ZMPのシステム連携API「ロボハイAPI」と接続すれば、複数のAGVの同時制御や、条件に応じた動的な移動指示も可能となるという。

CECは発表に際し、自動化に対応した物流施設を実現するには大きな投資コストが負担になることや、従来の物流現場ではバース管理システムと物流搬送システムが個別に導入・運用され効率的ではなかったことを指摘。ロジプルの新機能は自動化に必要な導入などのコストを抑制しながら、庫内搬送業務の無人化・省人化を実現するとしている。今後は、在庫管理システム(WMS)との連携により、輸配送計画や需要変動に合わせた在庫の適正化、物流現場のロケーション情報に応じた搬送管理の最適化を計画しているという。

なお、5月27日には今回発表した「AGV連携機能」を紹介するオンラインセミナーを開催する。

セミナーの概要
LogiPullが考えるバース管理の未来
日時:2021年5月27日11時~11時30分
会場:オンライン
内容:
(1)バース管理システムの「過去」「現在」「未来」
(2)新機能「AGV連携システム」の紹介
受講料:無料
定員:80人
詳細・申込み