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センコーGHD、コスト改善とM&Aで増収増益

2021年5月14日 (金)

財務・人事センコーグループホールディングスが14日に発表した2021年3月期の連結決算は、売上高5724億円(前期比0.4%増)、営業利益215億円(4.2%増)、経常利益222億円(7.2%増)の増収増益となった。

同社は20年度の新型コロナウイルスの影響による減収を205億円と算出。これを含む物量の増減で412億円の減収影響があったが、拡販と経費削減、料金改定、生産性向上に取り組み、M&Aによる増収効果が加わったことで、全体で前期比24億円の増収となった。

利益面では、新型コロナウイルスやベースアップの影響に加え、傭車コストの増加があったものの、料金改定や生産性向上、経費削減の増益効果が上回った。

主力の物流事業は部門売上3873億円(1.4%減)、部門利益194億円(8.7%増)の減収・増益。新型コロナウイルスの影響で、20年度上半期を中心に住宅、ケミカル、冷凍冷蔵物量などが大きく減少し部門売上が前期比マイナスとなったが、利益面では昨年12月に連結子会社化したUACJ物流やセンコーナガセ物流のM&A効果などで8.7%の増益につなげた。

商事・貿易事業は宅配ニーズの増加に伴う日用品の販売増、家庭紙の価格是正などにより、部門売上1618億円(0.3%増)、部門利益30億円(43.2%増)の増収増益を確保した。

今期は、企業会計基準第29号などの適用で売上高が357億円目減りするものの、新型コロナウイルスの影響による反動増やM&A効果などがマイナス分を吸収し、売上高6250億円(9.2%増)、営業利益246億円(14.3%増)、経常利益250億円(12.5%増)の増収増益を見込む。