三菱ふそう、NZで電気小型トラックを本格展開

（出所：三菱ふそうトラック・バス）

荷主三菱ふそうトラック・バス（川崎市中原区）は20日、電気小型トラック「eCanter」をニュージーランド市場に本格投入すると発表した。現地法人FUSOニュージーランドを通じて販売する。環境配慮を意識する当地の物流事業者などへの普及拡大を目指す。

ニュージーランドで展開する「eCanter」は、ポルトガルのトラマガル工場から完成車として輸出され、日本や欧州のモデルと同じ標準仕様を装備。安全な走行をサポートするために、車両安定性制御装置に加え、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置などの先進安全機能を搭載する。

三菱ふそうは7月12日、ニュージーランドの大手エネルギー企業、ジェネシス・エナジー（オークランド）に電気小型トラック「eCanter」を1台納車。同社は2025年までに、使用する車両の半分を電気自動車に切り替える目標を掲げており、カーボンニュートラルな走行を実現する「eCanter」の導入などにより、排気ガス削減を推進する。

FUSOニュージーランドは今春、同国のエネルギー資源大臣およびエネルギー効率・保全局から「eCanter」運用試験のための助成金を受給。現地物流事業者による1年間の実証試験を実施中だ。