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商船三井、名村とLPG・アンモニア運搬船を建造

2021年8月10日 (火)

荷主商船三井のグループ会社PHOENIX TANKERS(フェニックス・タンカーズ、シンガポール)は、名村造船所とLPG(液化石油ガス)と重油の二元燃料に対応可能なLPG・アンモニア運搬船の建造契約を結んだと発表した。本船は、名村造船所が三菱造船と技術面で提携し、伊万里事業所で2023年以降に順次完成する予定だ。海上輸送における低炭素化を推進する取り組みの一環で、官民で推進するゼロエミッションの実現につなげる。

商船三井は、LPGは重油と比べてCO2排出を20%、SOxやPMなどを90%削減できると算出。アンモニアは、燃焼時に二酸化炭素を排出しない次世代のクリーン燃料として、また水素を輸送する手段としての「水素キャリア」としても注目されている。

今回は、LPG・アンモニア運搬船を2隻建造する。アンモニアを積載可能な仕様で、アンモニアを輸送可能な船舶としては現時点で最大規模になるという。LPGとアンモニアは燃料としての特性が似ているため、将来的にはアンモニア燃料船への改修も視野に入れて建造を進める。

■LPG・アンモニア運搬船の概要
全長:230.0メートル
全幅:36.6メートル
満載時喫水:12.0メートル
積載容量:8万7000立方メートル