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エネオス、LNGで動くLNGアンモニア運搬船発注

2021年9月3日 (金)

出所:川崎重工業

ロジスティクスENEOS(エネオス)グループで原油タンカー、LPG船、ケミカル船、製品船を保有・運航するENEOSオーシャン(横浜市西区)は、川崎重工業に8万6700立方メートル型でLPGを燃料とするLPG・アンモニア運搬船1隻を発注した。川崎重工が3日明らかにした。

エネオスオーシャンが発注したのは、LPGと液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載した運搬船で、川崎重工が受注したLPG運搬船としては72隻目の船舶だが、LPG燃料LPG船としては9隻目、アンモニアも積載できる新型船型に限れば2隻目。今後は川崎重工坂出工場で建造され、2023年に完成する見通し。

LPG・アンモニア運搬船は、LPGとアンモニアを同時に運搬することが可能で、世界の主要LPGターミナルに入港できるよう、全長や幅などの船体主要目を大きく変えることなく、従来船型よりカーゴタンクの容積が増量される。

燃料には、LPGと低硫黄燃料油を使用。LPGを燃料とする場合、燃料油使用時に比べて排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素などの排出量が大幅に削減される。SOx排出規制に対応するほか、22年に規制強化が予定されている二酸化炭素排出量規制でも「EEDIフェーズ3」と呼ばれる新基準に適応する。

運搬船の全長は230メートル、幅37.2メートル、深さ21.9メートル、夏期満載喫水11.65メートル。