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日本郵船の座礁船、流出油の回収作業を開始

2021年8月16日 (月)

大型浚渫兼油回収船「白山」(はくさん、出所:第二管区海上保安本部)

事件・事故国土交通省東北地方整備局などは、8月11日に日本郵船がチャーターしていた運搬船「クリムゾン・ポラリス」が青森県の八戸港沖で座礁し、油などが流出している件について、14日から北陸地方整備局所属の大型浚渫兼油回収船「白山」による流出油の回収作業が始まったことを明らかにした。

「白山」は第二管区海上保安本部から東北地方整備局への出動要請を受けて、12日に新潟港を緊急出動。13日に八戸港に到着した。

「白山」は14日、7時50分に係留されていた岸壁を離岸し、10時50分から現場海域で流出油の回収作業を開始。1100立方メートルの油水を回収して、16時にこの日の作業を終了した。正確な流出油の回収量は、油水の分離作業後に判明するという。

日本郵船などによると、クリムゾン・ポラリスは11日午前7時35分ごろ、八戸港の防波堤外側で停泊中に強風にあおられて座礁。12日未明には船体が2つに分断し、油の流出が確認された。油は、亀裂が発生したと推定される船体後方の第3燃料タンクからのもので、このタンクに入っていた油282トンが少しずつ流出しているとみられる。