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八戸沖の運搬船座礁事故、運輸安全委が調査を開始

2021年8月19日 (木)

行政・団体青森県八戸港沖で11日発生した、日本郵船のチャーターする木材チップ専用船CRIMSON POLARIS(クリムゾン・ポラリス)の座礁事故で、国土交通省の運輸安全委員会が調査を開始した。今後、調査の結果を明らかにする見通しだ。

破断した船体(出所:海上保安庁)

パナマ船籍の「クリムゾン・ポラリス」は、木材チップをタイから八戸へ運搬していた11日午前7時35分ごろ、八戸港の防波堤外側で停泊中に強風にあおられて座礁した。船体が分断し油や積荷が流出し、一部が周辺の海岸に漂着している。中国人とフィリピン人の乗組員計21人にけがなどはなく、全員が船から退避して無事が確認されている。

座礁した付近の海域では、北陸地方整備局所属の大型浚渫兼油回収船「白山」による流出油の回収作業が行われるなど、座礁事故の処理が進んでいる。日本郵船も、座礁事故発生後より事故対策本部を立ち上げ、現地に要員を派遣。引き続き船主、船舶管理会社および関係者と協力して早期の事態解決に向けて全力で取り組むとしている。