国内通信販売、20年度は売上が前年度比20％増

調査・データ日本通信販売協会は23日、2020年度の通信販売市場の売上高が前年度比20.1％増の10兆6300億円になったと発表した。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う宅配ニーズの高まりを反映した結果となった。

出所：日本通信販売協会

同協会が調査を開始した1982年度以来、初めて20％以上の伸び率となった。直近10年の平均成長率は8.7％で、マイナス成長を記録した1998年度以来、22年連続して増加傾向が続いている。

通販市場の傾向としてモール系が堅調だったほか、商材では家電や家具、食品の好調さが際立ち、充実した在宅時間を過ごすための商品を進んで購入している実態が浮かんだ。コロナ禍による「巣ごもり需要」を契機として、EC（電子商取引）の普及がさらに進んだことも、市場拡大に拍車をかけているようだ。