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ヘイズ、「サプライチェーン求人は活発化」と分析

2021年8月24日 (火)

調査・データ外資系人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京都港区)は24日、業界動向リポート「インサイドストーリー」のサプライチェーン業界編を公開した。消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う宅配ニーズの高まりを受けたサプライチェーンビジネスの拡大を見据えて、人材採用は活発化が予想される。一方で、コロナ禍で転職をためらう動きも出ており、求人における需給バランスへの影響も懸念されるとしている。

サプライチェーン業界は、コロナ禍を契機として社会インフラとして再認識されたことや物量増で市場規模が膨らんだことから、人材採用動向についても、今後少なくとも1年間は活発化することが予想されるとした。業界内では現在、多くの募集ポジションや採用オファーが発生し、企業から求職者に対するカウンターオファーや、給与を最大10%まで引き上げるケースもあるという。

物流業界についても、日本は輸入への依存度が高いこともあり、自動倉庫を保有している企業を中心に若手の倉庫管理責任者、オペレーション監督者、企画の専門家などに採用需要が集まっている。倉庫管理の分野でもAI(人工知能)による自動化やデジタル化の流れが加速。企業は日常のオペレーションもこなすことが出来る、実践に強いマネージャーを求める傾向にあるとともに、職種によっては、潜在能力が高くSAPやOracle ERPに関する知識を持っていれば、それほど豊富な経験を問われない場合もあるという。