行政・団体国土交通省は26日、三菱ふそうトラック・バス(川崎市幸区)の大型トラック「ふそうスーパーグレート」について、動力伝達装置(タンデムペラ)に不具合があるとして、同社から1万3121台のリコール届出があったと発表した。
市場からの情報により発見されたもので、該当するのは2017年4月13日からことし3月1日にかけて製造された「2PG-FS74GY」など計8型式。不具合件数は101件で、事故の報告はないという。
国交省によると、タンデムペラ(後前軸と後後軸間のプロペラシャフト)の長さの設定が不適切なため、タンデムペラが最も縮んだ際に、スプラインシャフトがプラグを押してしまい、プラグが脱落する恐れがあるという。
今後は該当する全車両のタンデムペラに、暫定措置としてプラグ脱落防止用の樹脂製バンドを装着する対応を取っており、準備が出来次第、対策品のタンデムペラと交換する。
ふそうスーパーグレートをめぐっては、ことし6月にも計1万5690台のリコールの届け出があり、93件の不具合と部分焼損事故1件が報告されている。