ロジスティクス商船三井は2日、ロシアのカムチャッカとムルマンスクで進められているLNG(液化天然ガス)積替基地開発プロジェクトに関して、ロシアの国営リース会社が100%出資する浮体式LNG貯蔵設備(FSU)保有会社に出資する方針を示した。このほど基本合意書を締結した。
同プロジェクトでは、カムチャッカ半島のベチェビンスカヤ湾と、北極圏に位置するムルマンスクのウラ湾に、LNG積替基地として、世界最大級となる36万立方メートル型の再液化装置付FSUを設置。すでに韓国の大宇造船海洋がFSU2隻を建造中で、完成し次第それぞれカムチャッカとムルマンスクに曳航する。商船三井はFSUの基本設計や図面承認、建造監督などでプロジェクトに関わっている。
参画する各社は、北極海航路を経由し、カムチャッカとムルマンスクにてLNGの積み替えを行うことで、輸送コストや温室効果ガス排出量を削減する。商船三井は、日本へのエネルギーの安定供給に貢献する。