川崎重工、LPG・アンモニアの運搬船を受注

ロジスティクス川崎重工業は21日、くみあい船舶（東京都千代田区）子会社のKUMIAI NAVIGATION（クミアイナビゲーション、シンガポール）から、8万6700立方メートル型でLPG（液化石油ガス）燃料を動力としたLPG・アンモニア運搬船の造船を受注したと発表した。

液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載した新型船型で、川崎重工にとっては7隻目、クミアイナビゲーション向けには初めての受注となる。坂出工場（香川県坂出市）で建造し、2025年に完成を予定する。

今回受注した運搬船は、低炭素のエネルギーとしてすでに活用されているLPGと、次世代エネルギーとして期待されるアンモニアを同時に運搬できる。世界の主要LPGターミナルに入港できるよう、船体を大きく変えることなくカーゴタンク容積の増量に成功した。

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燃料はLPGに加え、低硫黄燃料油を使用可能。LPG燃料を動力とする場合、硫黄酸化物（SOx）の排出規制に対応し、22年度以降の建造契約船から要求される二酸化炭素排出量規制にも適応する。

川崎重工は世界的に環境規制が強化がされている現況を踏まえ、「環境規制に対応した船舶や、次世代エネルギーとして注目されている液化水素運搬船など、地球環境にやさしい船舶技術を開発・提供し、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していく」としている。