ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

EDAC、環境省の採択受けドローン配送実験へ

2021年9月6日 (月)

実証実験に使用される機体(出所:EDAC)

調査・データ救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC、東京都千代田区)は3日、リアルグローブ(東京都千代田区)と共同で応募した、環境省の「令和3年度 社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業」の対象として採択されたと発表した。EDACは熊本県南小国町にてドローンを活用した物流配送に関する実証実験を実施する。過疎地域における物流インフラを、環境負荷の低減に配慮した形で維持する取り組みは、将来の物流のあり方をめぐる議論にも影響を与えそうだ。

環境省がこのたび実施する事業は、物流のCO2排出量削減とともに人口減少・高齢化に伴う労働力不足や地域の物流網の維持、防災・減災の課題解決を図り、社会変革を同時実現するため、物流の脱炭素化・低炭素化に資する先進的な設備を導入することが目的だ。EDACはそのなかの「過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業」について採択された。

既存の車による移動販売をドローンによる配送に切り替える実証実験(出所:EDAC)

実証実験は、熊本県南小国町の協力のもと、ドローンを活用した物流配送の実用性に関する実証実験を行い、町民の方々の利便性向上や、配送手段の変更によるCO2の削減などを検証する。実証を通じてドローン映像などの遠隔情報共有システム「Hec-Eye」の物流用途への実用化に向けた計画策定や、既存の車による移動販売をドローンによる配送に切り替える実証も行う。