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運送会社の運転手不足感さらに強く、神ト協調べ

2021年9月14日 (火)

ロジスティクス神奈川県トラック協会(神ト協)は13日、ことし7月に会員事業者を対象に実施した、労働力不足に関する実態調査の結果を発表した。具体的な不足人数とともに労働力の不足を訴えた事業者の割合は52.3%に上り、前年同期の46.0%から6.3ポイント上昇した。会員事業者2194社のうち、465事業者から回答を得た。

出所:神奈川県トラック協会

人員100人を必要とした場合の不足人数の割合は、全体で5.4%(前年同期比0.6ポイント増)、ドライバーだけに限った場合は6.3%(同0.7ポイント増)となり、いずれも前年同期から悪化した。ドライバー不足のため「輸送や作業を断っている」と回答した事業者は38.4%(同2.5ポイント増)に上り、ドライバー不足がトラック運送事業者のビジネスに与える影響の深刻さがうかがわれる結果となった。

ドライバー不足に対する現場の対応策(複数回答)では「用車や下請けで対応」が59.2%で最も多く、次いで「輸送や作業を断っている」が38.4%で続いた。直近1年間で採用したドライバーの年齢層は40歳代が31.3%で最も多く、2位は50歳代で23.6%だった。60歳代以上は3.5%(同3.7ポイント減)と減少した。

なお、新規労働力確保のために必要とされる対策(複数回答)については、1位から順に「賃金水準の向上」が85.8%、「労働時間の短縮」が54.7%、「福利厚生の充実」が29.5%となり、労働条件の改善が上位3位を占めた。