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大災害時の医薬品輸送にドローン、産学官共同で実証

2021年9月17日 (金)

ロジスティクス救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC=イーダック、東京都千代田区)は17日、岐阜薬科大学、岐阜県薬剤師会、静岡県薬剤師会、三重県薬剤師会、愛知県薬剤師会、T&T(兵庫県赤穂市)、リアルグローブ(東京都千代田区)と共同で、ドローンによる災害対策移動薬局車両(モバイルファーマシー)への医薬品輸送システムを構築し、災害時に医薬品を提供する新たなシステムの実証実験を行うと発表した。

モバイルファーマシーは、病院や薬局の調剤設備が被害を受けた東日本大震災の教訓をもとに開発され、2016年の熊本地震ではその有効性が評価された一方、大地震などで被災地に派遣されたモバイルファーマシーから薬剤を搬送する際に陸路が寸断されているケースがあり、大規模災害時にモバイルファーマシー間で素早く医療用医薬品を輸送するのが課題となっていた。

このため、実証実験ではドローンで迅速に供給できるかどうかを確かめるとともに、その際に使用する情報共有システムの有効性も検証。岐阜薬科大地域医療実践薬学研究室とリアルグローブとの共同研究として実施し、EDACが実験内容の監修協力を担う。名古屋市立大学を代表校とする文部科学省・持続的な産学共同人材育成システム構築事業・進化型実務家教員養成プログラム(TEEP)の一環に位置づける。

(プレスリリースより)