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三菱重工、スペイン企業と連携し自動運転車を検証

2021年9月17日 (金)

荷主三菱重工業は16日、三菱重工グループ3社が、スペインの自動車産業エンジニアリング企業Applus+ IDIADA(アプラス・イデアダ)と連携し、高度自動運転車両の試験・検証システムの共同開発を進めると発表した。三菱重工グループは、アプラス・イデアダの持つ、欧州における自動車メーカーの車両開発や試験、認証の実績を生かしたシステム開発を推進する。

自動運転システムは、世界的に精力的な開発が進み、今後飛躍的な能力向上と普及が見込まれる。しかし、その安全・安心を保証するには、自動運転車両が直面する多様な自然環境下においてセンサーやシステムが正常に機能することを検証する必要があ流ことから、今後、全天候型環境試験に対するニーズが高まることが見込まれる。

三菱重工グループ3社は、雨や雪など任意の自然環境と走行状況の組み合わせを自由に生成して自動運転システムを高精度に試験できる屋内型の統合環境試験装置と、仮想環境下における網羅的検証が可能なシステムをIDIADA社と共同で開発。自動車メーカーやセンサーメーカーによる自動運転システム開発期間や開発費の削減につなげる。

▲試験と検証のイメージ(出所:三菱重工業)

三菱重工グループは今回の統合環境試験装置の開発にあたり、三菱重工が有するレーダ波反射や散乱制御技術、三菱重工冷熱が有する空調・冷凍機の環境試験技術、三菱重工機械システムが有する自動車用試験装置に関するシステムインテグレーション技術といった3社の先進技術を結集する。