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川崎港、EVタンカー運航実現へ3者間協定

2021年10月4日 (月)

環境・CSR川崎市、旭タンカー(東京都千代田区)、東京電力エナジーパートナー(中央区)の3者は1日、川崎港で電気推進船の普及促進に向けた基本協定を締結したと発表した。同市は2020年11月に策定した脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定しており、今回の動きは世界初のEVタンカー運航を目指し、ゼロエミッション電気推進船の普及を通じた新しい海運インフラサービスの構築に共同で取り組むもの。

この基本協定に基づき、今後はゼロエミッション電気推進船の普及を通じた海運インフラサービスの構築、環境への負荷の少ない持続可能な循環型社会の実現に向けた先導的な事業として、電気推進タンカー(EVタンカー)の運航に注力する。

市はEVタンカーの給電設備を設置するための港湾施設利用を許可し、事業推進の支障を取り除く。旭タンカーはEVタンカーの建造を受け持ち、川崎港、東京湾内で燃料の海上輸送に従事する。東京電力エナジーパートナーは、東電グループと連携しながら船舶の電化推進に向けて川崎港内に設置する給電設備の開発・施工・保守保安管理を担う。

このほか、3者はゼロエミッション電気推進船の普及促進につながる給電設備の利活用、自然災害発生時などの緊急時にEVタンカーを非常用電源として活用する取り組み、ゼロエミッション電気推進船の普及促進に向けたPR活動——などでも連携する。