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トッパンF、200度の高温に対応するRFIDタグ開発

2021年10月8日 (金)

サービス・商品トッパン・フォームズは8日、200度の高温環境でも使用できる薄型・軽量のUHF帯RFIDタグ「耐熱ラミネートタグ」を開発し、同日から提供を開始すると発表した。ワンタイムユース(使い捨て)のため、タグ洗浄や定期交換などのメンテナンスが必要なく、コスト面でも繰り返し使用できる「従来品」の30分の1に設定される。

▲左から耐熱RFIDタグ、今回開発した耐熱ラミネートタグ(出所:トッパン・フォームズ)

同社は今後、自動車や鉄鋼材の塗装工程のような高温環境の製造工程を伴う製造業を中心に耐熱ラミネートタグや周辺機器、読み取りアプリケーションを販売し、RFIDタグ、読取機器などを含め、2026年までに5億円の売り上げを目指す。

耐熱ラミネートタグは、高耐熱素材のポリイミドフィルムを使用し、表面を繊維ベースの特殊素材でラミネートすることで厚さ0.6ミリ、重さ3グラムの薄型・軽量で、200度の高温環境に耐える性能を獲得。「紙のように柔らかい質感」も特徴のひとつで、管理対象のモノに直接貼り付けても傷が付きにくい。

タグ本体には取り付け用の穴(径6ミリ)が2か所あり、ネジによる設置やぶら下げなど多様な取り付け方法が可能で、同社は「自社開発のため、サイズや取り付け用の穴の位置などカスタムにも対応」するとしている。製品サイズは50×85ミリ、動作周波数は860-960MHz、通信距離は6メートル(出力1W)で、曝露時間は3時間。