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トラストスミス、自己位置推定技術搭載のAGV開発

2021年10月8日 (金)

サービス・商品TRUST SMITH(トラストスミス、東京都文京区)は8日、「従来の手法を用いずに自己位置を推定」して独自の経路を生成する機能を持たせた汎用タイプの無人搬送車(AGV)「Kaghelo」(カゲロウ)を発表した。

カゲロウに搭載した経路生成機能は「あらゆる車体」に適用できるのが特徴で、現場によって異なる環境や業務オペレーションに対し、ハードウェア・ソフトウェアの両面からオーダーメイドで設計開発を行い、最適なAGVを実装できるようにする。この機能は「オドメトリ」と呼ばれる独自の演算形式によって実現したもので、環境を問わずに導入できる技術をカーゴけん引式AGVや潜り込み式など幅広いAGVに適用することで、不足する現場労働力を補う。

これにより、AGVは磁気テープやQRコードを使用せずに自律走行するとともに、工場・倉庫内の環境地図を自動的に生成。カゲロウは重量1000キロまでの積載に対応する。カゲロウの最高速度は時速10キロで、175ミリまで薄くすることが可能。センサーはLiDAR(ライダー)を対角2か所に搭載するほか、接触センサー、超音波センサーを前後方2か所に配置している。

同社は今後、アルゴリズムを拡張することでフォークリフト「ヨコハマランナー」の自動運転に転用したり、自律搬送ロボットとロボットアーム「アダムスミス」と連動させたりといった「運搬タスクだけでなくパレタイジングやデパレタイジングなどの作業」の自動化を目指す。