ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井フェリーとキャリーネット

冷食輸送の海上転換シフトで国交省が効率化認定

2021年10月12日 (火)

環境・CSR商船三井フェリー(東京都千代田区)とキャリーネット(名古屋市港区)は、共同で実施した、海上輸送を活用したモーダルシフトについて、物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)に基づく「総合効率化計画」として国土交通省より認定を受けたと発表した。商船三井フェリーとしては4例目、キャリーネットとしては初の認定となる。

認定された事例は、関東と九州を結ぶ冷凍食品輸送におけるRORO船を活用したモーダルシフトの取り組み。キャリーネットによる幹線輸送は主にトラックに依存していたが、船舶による輸送に切り替えることで、CO2排出量の削減とドライバー運転時間の短縮につなげたことが評価された。

川崎市から福岡市までの冷凍食品輸送について比較すると、トラック輸送時間は18時間から3時間位短縮されたほか、CO2排出量は62%削減できたと試算している。

物流業界では、政府による「2050年までのカーボンニュートラル実現」の宣言などを背景に、脱炭素化の機運が高まっている。政府の推進策もあって、トラック輸送から船舶や鉄道へのモーダルシフトを検討する動きが広がり始めている。