ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

佐川グローバル、堺SRCにラピュタAMR本格導入

2021年10月14日 (木)

▲佐川グローバルロジスティクス堺SRC倉庫に本格導入される「ラピュタAMR」(出所:ラピュタロボティクス)

ロジスティクスラピュタロボティクス(東京都江東区)は14日、佐川グローバルロジスティクス堺SRC倉庫で「ラピュタAMR」の本格提供を開始した、と発表した。8月30日からラピュタAMRの試験提供を実施していた。

ラピュタロボティクスにとって、関東以外の拠点にラピュタAMRを導入するのは初めてで、今回の提供を機にサポート体制を整え、全国展開を計画する。

同社は202020年7月にAMRを商用化。佐川グローバルロジスティクスと共同で行った実証実験では、柏SRC(千葉県柏市)にラピュタAMR11台をテスト提供した。本格提供後の21年3月には、活用前後の比較でスタッフ1人・1時間当たりのピッキング数が2.5倍になるなど、生産性の向上が確認されたことから、新たに堺SRCへの提供が決まったという。

通常、AMRでピッキング作業を行う際には、折りたたみコンテナなどを利用して商品を収集し、その後、商品の段ボールなどへの梱包作業は作業員が行うが、堺SRC倉庫ではラピュタAMRがまず商品に合うサイズの段ボール箱を自動選定し、ピッキングが必要な商品棚の前まで移動、その後スタッフは直接商品を段ボール箱に投入する。

これにより、作業者の歩行動線が大幅に削減できるだけでなく、ピッキング作業者がロボット上の段ボールに直接商品を投入できる。

▲受注から発送までのAMRによるピッキングフロー(出所:ラピュタロボティクス)

佐川グローバルロジスティクスの森田崇史執行役員は「ラピュタロボティクスのAMRは柏SRCに続き2拠点目。AMRは大がかりな工事が不要で導入までのリードタイムも短く、人と協働することで効率化を実現できる点が当社にマッチしていると感じている」とコメント。

堺SRCの林晃正所長も「堺SRCは近年顧客の物量増に対して労働力不足と高齢化が課題だった。AMR導入により、これまでのカートで1件ずつのシングルピックから最大で4件のマルチピックが可能となり作業効率の向上、またピッキング時の歩行数が減り作業者の負担軽軽減にもつながっている」とラピュタAMRを評価している。