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製造現場の異常検知システム、AI連携など新機能

2025年6月17日 (火)

サービス・商品AIによる製造現場での異常検知システム「VADQoreシリーズ」を手掛けるQuantumCore(東京都品川区)は16日、同シリーズに生成AIとの直接連携を可能にする「MCPサーバー機能」と、データ転送技術「QoreConnect」の2つの新機能を実装したと発表した。今月18日から20日まで東京ビックサイトで開催される「SmartSensing 2025」で展示する。

VADQoreはAIがモーターやポンプ、製造試験、橋梁、高層ビルなどの振動を学習し、異常な振動を即座に検知する。10秒ほどの正常なデータサンプルがあれば学習が可能で、大量の異常データを用意する必要はない。また、組み込まれたマイコンとセンサーで学習と推論を行うため、クラウドなどに接続する必要もない。

新たに追加されたMCPサーバー機能は、OpenAIやGemini、Claude DesktopなどのLLMと直接連携でき、現場データについて自然言語で問い合わせることが可能になる。たとえば、「今日のラインごとの稼働状況を知りたい」「不良率が上がっているラインはどこか」といった問い合わせに、Aiが回答し、現場での意思決定をサポート。生産性レポートの作成といった依頼にも対応できる。

また、QoreConnectは リザバーコンピューティング技術によって、複数センサーのデータを効率的に転送。工場内などにある数十台のセンサー情報を低コストで一元管理できる。

同社は新機能を搭載した製品を来月から順次出荷するといい、製造業をはじめ、インフラ設備、物流倉庫など、幅広い産業分野での導入を見込んでいる。

展示会では、実際の検知精度や運用イメージをその場で体験できる。

複数センサーの結果をまとめて転送可能(クリックで拡大、出所:QuantumCore)

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LOGISTICS TODAY編集部
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