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Uber、国交省の運賃変動型タクシー実証実験に参画

2021年10月22日 (金)

ロジスティクスUber(ウーバー)は21日より、国土交通省が行うタクシーの「事前確定型変動運賃」の実証実験に参加する。需給に応じて運賃が変動する「ダイナミックプライシング」をタクシー運賃に導入する取り組み。政府は、今回の実証実験によって得られる知見を今後の制度化につなげる。

実証期間は10月21日から12月15日まで。Uberは東京都内20区でタクシー事業者12社と共同で実施する。変動運賃は、タクシー利用ニーズと実際の供給可能台数とのバランスで割り増し、割引がシステムにより計算される。ニーズが供給可能台数を上回る時は公定価格上限から20%以内で割り増しとなり、下回る時は公定価格下限から10%以内で割り引きとなる。運賃はアプリに事前に表示されるため、事前に運賃を確認したうえで配車を依頼できる。

ダイナミックプライシングは、その場その時の需要と供給に関するデータをもとに、料金をリアルタイムに自動計算する。タクシーが常に利用しやすい環境が生まれることで、タクシーの乗務員は自身の端末から、今どのエリアがタクシーの台数が不足し高い料金設定になっているのかを、リアルタイムに知ることができる利点がある。

その結果、そのエリアにタクシーが集まることで、もとのタクシー需要に対して供給が満たされ、徐々に需給バランスがとられることとなり、割り増しも解消していく。オフピークには運賃が割り引かれるため乗客による追加の利用が期待されることから、タクシーの利用が徐々に増えていく効果も見込める。